「イキモノ」を通るように部屋の配置を変え、「終わりの部屋から順に答えの終わりの文字」を読むと、出てくるのは「だっしゅつしっぱい」の文字。
あなたの挑戦結果は失敗のようです。
ということはどうやら部屋を正しく配置できていなかったということになります。
では見落としている情報はなかったでしょうか?
部屋の真ん中にいるベルをよく見てみてください。
立方体の部屋を上から覗き込むと、ベルの影は部屋ごとに違う方向へと伸びていることがわかります。
影が伸びているということは、ベルを照らす光は真上から当たっているのではなく斜めから当たっているということです。
そしてベルを照らしているのは最初のストーリーに書いてある「天井の中央から紐でつるされた裸電球」しかありません。
天井の中央から”紐”でつるされた裸電球の光が斜めから当たっている。
その答えは一つしかありません。
この部屋は”傾いている”のです。
裸電球の紐は傾いた部屋の低い方に流れることから、どうやら影の方向を高い方にしながら部屋は傾いているようです。
部屋が傾いているとすると、部屋は必ずしも真横に並ぶとは限りません。
つまり部屋は上下に重なりながら立体的につながっている可能性があります。
そして、あなたはたしか、「イキモノ」を通ったはず。
ではあなたが見落としたイキモノがいなかったでしょうか。
それは「人」でした。
4つめの部屋ではあなたは何の疑いもなく「深海魚」の扉を通りましたが、人もイキモノだと気づけば「SOSを持った人」の扉を通ることも選択肢の一つになります。
そして部屋が立体的に重なり合う可能性に気づいた今ならば「SOSを持った人」の扉を通り、部屋の上に新たな部屋を置くことができます。
どうやら部屋は上に向かいながら、らせん状につながっていたようです。
そのようにして手元にある部屋の紙を実際に重ねていくと最初の4つの部屋、つまり「しっぱい」の文字の部屋は別の部屋が上に重なることによって見えなくなってしまいます。
残るのは「だっしゅつ」の文字でした。
すなわち、この「BELL THE CAT」では、「ベルの影が上下左右に伸びている=裸電球の光が斜めに当たっている」ことから「部屋が傾いている」ことに気づき、そこからイキモノである「SOSを持った人」の扉を選択し、立体的に部屋をつなげて「しっぱい」の文字を見えなくすることができた方こそが、真に望む挑戦結果である「脱出」に辿りつくことができたのでした。